killingtime

暇つぶしのブログです

  • 新書

新書は読みにくい、という感覚があります。
文字の小ささ、専門性が高い読み物が多いなどが挙げられます。
そんななか光文社新書は結構読みやすくていいですねー。
最近読んだのはこれ

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)


とにかくいわれているのは常識というのはいつか崩れる。
科学に絶対はないというのが要旨。
確かにそのとおりで、今自分が研究している分子生物学もそうです。
試験管で行っている実験は主に試験管でしか行われない(in vitro)と考えてもいいんですが
現在は生体内でもおこなわれる(in vivo)と示唆されると考えられています。
もちろん"示唆"ですが。
この本の中に冥王星の問題が書かれていて、まさに天文界の常識が崩れた時はびっくりしました。
唯一納得できないのは数学は概念なので証明できるとかかれている点。
概念でも証明できない問題があるのがクルト・ゲーテルの不完全性定理によって証明されています。
詳しくはこちらで
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)


私は理系の癖に数学が苦手な人ですが、結構読めます。
数学史のような観点から読んでも面白いと思います。